当金庫は「物産・逸品WEBモール」を通じて、「食」に関わる様々な情報発信をしていきたいと考えております。
今回、子ども食堂運営者さまへの取材 第2弾として、当金庫お取引先の竹丘子ども食堂さまに対して、昭和女子大学さまに取材をしていただきました。
当金庫は2017年に「西武街づくり活動助成金(現・「地域みらい定期預金」)を竹丘子ども食堂さまへ贈呈させていただきました。
こんにちは。昭和女子大学の谷田貝と若狭です。
私たちは今回、東京都清瀬市にある竹丘子ども食堂さんに取材してきました。
竹丘子ども食堂は、今年で設立してから5年を迎えました。
以前まではオープン型の子ども食堂を開いていましたが、現在はコロナウイルス拡大の影響でクローズ型のお弁当作りを行っています。
取材日に作られたお弁当
事業を始めた時の当初の参加者は、スタッフのお孫さんだけでした。
しかしそこから子供同士のネットワークによって、参加者が増えたことにより活動も活発になりました。
また始めた当初の材料は自費でまかなっていたそうです。そこから知り合いの方や地域の人にパンフレットを配って寄付を募ったり、
農家さんがワケアリの野菜を譲ってくれたり、企業から作りすぎた冷凍食品を送ってもらったりして、
現在ではほとんどが寄付で成り立っています。
そして自分たちが子ども食堂を行っていることを周りに言ったことで、新しく子ども食堂が始まり、清瀬市に子ども食堂のネットワークができました。
清瀬市には13団体ほどの子ども食堂があります。頂いた食材が余ってしまった場合は近くの子ども食堂に回したり、
他のところが回してくれたり横のつながりができています。
これらのことのように、子供同士のつながり、農家・企業とのつながり、子ども食堂同士のつながりによって事業が成り立っていることが分かりました。
そこで私たちは代表者である萩原さんにいくつかインタビューをさせていただきました。
Q:この事業を始められたきっかけは何ですか?
A:子供たちが家に帰っても一人で食べたり、出来合いのものを食べたりしているという情報が耳に入ったころでした。
両親が揃っていてもシングルの家庭が多い地域で、結局子供たちだけで遅くまで食べないで待っているとか、そういう話をあちこちで聞いていたので、
それではあまりにも寂しく何かできないかということで清瀬の中にある子ども食堂を見学して話を聞いて、
私たちにできるかどうか検討して、まずは考えるよりやってみようという気持ちで、
もし問題点が出てきたらその都度解決しながら前に進もうと思って始めました。
Q:竹丘子ども食堂をどのような場所にしていきたいですか?
A:子供たちの居場所でありたい、子供たちがここに来れば「友達もいるよ」「いろいろ話を聞いてくれる大人もいるよ」というような意味で子どもたちの居場所になればと思います。
Q:事業を継続する上でのやりがいは何ですか?
A:おいしかったと言って帰っていく姿を見ることが1番やりがいを感じます。
保護者の方とも話せる機会があったことでいろいろ話す機会が増えたことも良かったなと思うし、その子供たちの元気な姿を見ることでスタッフの元気にもつながっています。
今後の方針としてはコロナの状況が終わればまたオープン型での開催を行うそうです。
また、できる限り可能なことは行おうと、近くに「子供の家」という様々な事情を抱えている子供たちの為の場所があります。
そこに地域の子供たちの居場所になる建物が作られます。そこに参加してサポートを行うことを検討しています。
今回の取材を通じて、子どもを元気づけたいという気持ちだけで、何もわからないところからここまで活動されてきたことがすごいと思いました。
そういった思いが清瀬市にある子ども食堂のつながりにも影響を与えていて、様々な活動を行えているのだと感じました。
竹丘子ども食堂の皆さんはとても暖かく迎えてくださり、私たちも元気をもらいました!!